産 地
滋賀県野洲郡野洲町
特 徴
正藍で染めた綿糸で織った木綿織物。
変 遷
この地方の農家は、自家用の衣料を織るため綿を栽培していた。自ら紡ぎ紺屋に染めてもらった糸で木綿を織っていたが、昭和二三年頃を境に衣生活が変化し、藍染木綿の需要が少なくなって、現在では一機業が伝統を維持するのみである。
昭和三三年に無形文化財に指定されている。
染色法
藍は木桶に入れ、初夏の気温を利用して自然発酵させ、染色する。人工加熱は行わない。
この方法は、宮城県の「栗駒正藍染」に伝承されているものと同じである。