産 地
宮城県仙台市
特 徴
絹を素材にした、厚地で目のつんだ縞柄地が特徴。
かたい織にもかかわらず感触はやわらかく、上品な光沢がある。
シャッキリとした張りがあり、けっして縦じわがつかない。歩くとさわやかな衣ずれの音がする。
袴地の最高級品で、親子四代はもつという。昔から「袴地なら仙台平」といわれている。
用 途
男子用袴地、ネクタイ、札入れ、煙草入れなど。
変 遷
亨保二〇(一七三五)年頃、伊達藩主・伊達吉村が京都西陣から小松弥右衛門を招いて織らせた精好織が始まりといわれる。
武家の服装の一部として大流行したが、戦後、生活の変化により需要が減少し、現在では、仙台平の伝統を守っているのは甲田機業場一軒となっている。