染と織地域別辞典

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上田紬(うえだつむぎ)

産 地

長野県上田市

特 徴

上田地方で生産される縞織物で、上田縞ともいう。
厚地で丈夫な縞紬である。

用 途

着尺地。

変 遷

起源は明らかではないが三百年ほど前から織られていた織物で、江戸時代の文化年間(一八〇四~一八一八)から天保年間(一八三〇~一八四四)にかけて最盛期を迎えた。京、大阪まで販路を広げ、上田から上方へ「紬飛脚」が仕立てられるほどの隆盛ぶりだった。また、当時の上田紬は藍染系の縞柄で、碁盤縞(格子縞)が主体だった。
明治以降衰退を続けたが、戦後、金井章次氏らの努力により復活し現在に至っている。
現在は、糸紡ぎも織もほとんどが機械化され縞柄も豊富である。

上田紬(うえだつむぎ)画像01 上田紬(うえだつむぎ)画像02