産 地
新潟県岩船郡山北町
特 徴
科の木の樹皮繊維で織った布。染料による染色はせず、科の木本来の色のまま織りあげるので、黄褐色をしている。木綿、麻よりも古い織物。かたくゴワゴワしているが、しなやかで強くさらりとした感じがある。
用 途
仕事着、肌着、蚊帳、荷縄など。
変 遷
科布の歴史は古く、一千年以上も昔から日本各地で自家用として織られていた。しかし明治維新後、近代化が進むにつれて姿を消し、現在では二、三か所の山里でひっそりと織り続けられている。
樹皮の糸である科糸は動力機械で織ることができないので、居座機で手織で織る。