染と織地域別辞典

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正藍武州紺織(しょうあいぶしゅうこんおり)

産 地

埼玉県羽生市須影

特 徴

経、緯糸ともに正藍で染める紺織物。計糸には紅殻(顔料の一種)用いるおともある。武州青縞ともいう。

用 途

農作業着、足袋表、手甲、脚半など。

正藍武州紺織(しょうあいぶしゅうこんおり)

変 遷

古くから木綿と藍の栽培がさかんな地域で、天明年間(一七八一~一七八九)頃から生産されていた。当時は、紺屋が糸をかって賃機にだしていたが、現在では藍染めから製織までの一貫生産がおこなわれている。また、近代化により、藍瓶はタンクに代わり、正藍は割建て(植物と、化学藍の混合)にかわった。

染色法

大型タンクに藍を建て、糸を何度となく藍水に浸して濃紺に染める。
用途によっては、経糸に紅殻をもみ込み、赤味のある藍にする。