産 地
富山県西砺波郡福光町
特 徴
苧績をすべて手作業で行い、居座機または高機で手織した麻織物。
用 途
法衣類、茶巾、幕、蚊帳、畳縁。
変 遷
福光地方で麻布が初めて織られたのは延暦一三(七九四)年といわれる。天正年間(一五七三~一五九二)から慶長年間(一五九六~一六一五)にかけては、加賀藩の奨励により布縮緬、紋布など多くの種類の福光麻布がさかんに生産され、八講布、呉郎丸布、川上布などと呼ばれた。
昭和四十年代まではさかんに生産されたが、現在は少なくなっている。