染と織地域別辞典

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大石唐糸織(おおいしからいとおり)

産 地

山梨県都留郡河口湖町

特 徴

黄縞が主体の厚手で重めの絹織物。諸撚糸を用いる。

用 途

着尺地。

変 遷

河口湖畔では天保年間(一八三〇~一八四四)に、すでに黄縞の紬織が織られていた。
明治に入り、経糸に撚糸を使う甲州唐糸織の技法が導入され、大石唐糸織が生産されるようになった。
現在でも、昔ながらの一貫作業により生産されている。
唐糸(可良糸)とは中繭と玉繭の諸撚糸のことである。